カケルンブログ ~繊細さんの山あるき

HSS型HSPという繊細気質な僕と山あるきの記録

絶景に魅せられて、ご来光と吾妻小富士、魔女の瞳と一切経山。

f:id:yamaxkake:20230808214259p:imageみなさま、こんばんは。

山を愛する48歳、山川×カケルことカケルンです。

いやぁ…間もなく人によってはお盆連休間近ですが、台風の影響で天気が…

40代まで仕事ばっかしてて、連休や天気の話なんてほとんど無縁だった訳ですが…

環境による影響や習慣の変化というものに色々と驚かされます。

どうせ雨ならいっそ、仕事しようかなぁ…

さて、冒頭の長い文章をとばして登山記録をご覧になりたい方は、下記の目次よりワープしてくださいね。

※吾妻小富士からが、本編です。

目次

 

 

 

THE山川

さてさて、唐突にはじまった「THE山川」ですが、カケルンがリストラ後に経験したアルバイトについてのエピソードを語るコーナーです。

―○○運輸でのバイト

登場人物紹介

ダニエル:アルバイト員1号で筋骨隆々の男

田中さん:アルバイト員2号で腕がやたら太い男

フォークの運転手:基本的にフォークに乗ってる以外に仕事をしない。

コンテナの外にあるパレットをたまに運ぶ。

担当の人:作業説明をしたあとはクーラーの効いた事務所に消えていった人

 

さて、こちらのバイトは4時間勤務、時給1,300円のお仕事で、交通費も数百円でて、半日で5,000円以上も稼げるお仕事だ。

求人紹介内容は「段ボールを積み降ろす作業」とありました。

まぁ、積み降ろすのは段ボールだけ。なんてことはなく…当然おもたぁーい荷物を降ろす仕事だ。

バイト先からの依頼書は前日の電子メール一通で完結。

「無事に内定が決まりました」ってことと、位置情報と担当者依頼者の連絡先が記載された旨の内容が告げられる流れだ。

アルバイト当日、30分前に運送会社の倉庫に到着するも時間まで車内での待機を命じられる。

時間ジャストにコンテナを積んだコンボイが到着。

僕の他にアルバイトに採用されたのは、2人の筋骨隆々の男性と、どう見ても体格的に劣るカケルンの計3名+フォークリフトの運転手1名※フォークの運転手は積み降ろしには参加しない。

担当者より、「マグロ缶?を種類ごとにパレットに並べ替えて、すべての積み荷をコンテナから降ろし次第終了していいよ」との指示が出る。

つまり、仮に3時間で作業が終了しても4時間分の時給は発生するよってことだ。

ラッキーじゃん!そう思ったあなた!

そうではない。そうではないのだ。

この、成果報酬型っぽい時間消費型の作業は、屈強な成人男性3人(私が屈強かは知らんが…他2人は明らかに屈強そうだ)が4時間めいいっぱい頑張ってようやく終わるような作業量であり、かなりの難易度と時給に対しての割の合わなさを示唆しているのだ。

重たい鉄のレバーロックが「ぎぃー」という嫌な音と共に開かれると、中から積み上げられた無数の「マグロ缶段ボール」が姿を現すと同時に物凄い熱気も外に漏れだす。

ラッピングを解いて、簡易検品をしてパレットに8箱11段を積み上げていく。

一人の男性は180㎝ぐらいの高身長でがっちり型の体型、名前はわからないので、その屈強そうな肉体から、心の中で「ダニエル」と呼ばせていただくことにした。

段ボールの重量はおそらく12㎏程度で、このダニエルは1度に2箱ずつパレットに降ろしていく。

もう一人の男性は、170㎝ぐらいと中背だが、腕がとにかく太い…(僕の1.5倍ぐらいの腕の太さ)発達した腕と機敏な動きで次々と積み荷を降ろしていく。

そして、心の中でその素朴な顔立ちから「田中さん」と呼ばせていただくことにした。

二人の寡黙で屈強な男を前に気後れするも、カケルンも持ち前の身軽さを武器に積んである荷物の上に上がって、効率よくを荷物を降ろすなど、腕力以外の部分で能力を発揮するよう心掛けた。

1パレット積み終わると、フォークリフトで完成したパレットを移動する。

間髪いれずに次のパレットへと積み荷を載せ替える頃には、Tシャツはゲリラ豪雨にでも見舞われたようにびしょ濡れになると…

物流倉庫というのは夏は本当に地獄だ。

クーラーもなく、しかもコンテナの中は灼熱状態。

私は2リットル以上の水を持参していたが、ダニエルと、田中さんは合間、合間で、事務所の前の自販機で500のペットボトルを次々購入。一人、5~6本は飲んだんじゃないかと思われる。

そのぐらい脱水症状になるぐらいの過酷なバイトなのだ。

数々の過酷な肉体労働をやってのけてきたカケルンにとって、こうしたスリーマンセルの任務というか作業において、もっとも危険なのが自分以外のメンバーが離脱することなのだと知っている。

実際に他の物流倉庫の仕事でも”あおっちろい”顔したお兄さんが体調不良を訴えて帰ってしまったために、一人、二人の作業負担をもろに被るという二重、三重苦を何度も経験しているため、当然メンバーに対しては最大限の敬意と気遣いをするという事ができる。

これは、最早生きるための本能。

そう、我々3人はもはや、一心同体、少女隊、少年隊、運命共同体なのだ。

ダニエルと、田中さんもそのことを分かってか、不器用な笑顔で周囲の頑張りを労って(ねぎらって)くれる。

汗の量は半端なく、段ボールにしたたり落ちるが、暑さのせいでシミになる前に跡形もなく消えてなくなる。本当に暑い…

1時間程度消化…コンテナの奥にはまだまだギッシリと段ボールが敷き詰められており、まるで掘っても掘っても開通の兆しを見せない深いトンネルのようだ…

さすがに、ダニエルが「ジュップンヤスミマセンカ?」と提案、(いや、ダニエル日本人なんだけどねwカタコトw)カケルンと田中さんもこの提案に乗る形で、なかば強引に休憩をとった。

文句は言わせないw

時刻は午前10時、二人とも働き者のようで10分経たないうちに水分を摂ったのちに作業再開。

2時間経過…過剰な発汗量から手、足がしびれてくる…本当にきつい。

少し熱中症気味になって、ぐったりする。

それでも!それでも!

僕たちはひたすら積み荷を降ろした…

降ろして積んで、ひたすらそれを繰り返す。

そして!!!

なんと!ようやくコンテナの奥が見えてくる…そう!終わりが見えてきたのだ!!

そして、残り2パレットで終了というところまでくる。

ダニエルは足腰にかなりのダメージを負ったのか、立つのもしんどそうだ。

田中さんも初めの頃の軽快な動きは影を潜めた。

それでもひたすら積み降ろす。

3人とも手抜きは一切なしだ。

そして、最後のパレットを積み終えて終了!!!

作業時間は、なんと3時間!!!!やった!

事務所の担当に終了報告とサインをもらいにいくと、「もう終わったんですか?」

と、めちゃくちゃ驚かれました。

そして、ダニエル、田中さんに満面の笑みと、「本当にお疲れさまでした!!」最大級の謝辞と握手を交わしたあと、そそくさと車に乗り込む。

追加の仕事とかやらされたら、たまったものではないので、さっさと倉庫を後にするのだ。

往復通勤1時間程度なので、通勤時間込みで時給1,400円のバイトだったんだけど、このバイトをもう一度やりたいかと問われるとNOだ

なぜなら、スリーマンセルのメンバーによっては自分の負担がめちゃくちゃ増えるからだ。

そういう意味ではダニエル、田中さんには感謝してもしきれない。

読者諸氏におかれましては、男同士の友情を深めたい方、腕力に自信のある方はぜひ2時間切りを達成すべく挑戦してほしい。

それにしても…

バイトするたびに、成果報酬型の仕事に転換していかないとと、切実に思うのだけど、サラリーマンのほとんどは時間消費型のビジネスしかなく、本当に厳しい世の中ですよねーとつくづく思う。それでも山川は進むのだ!!

頑張れ!山川!!

つづく。

 

吾妻小富士とご来光

8月6日(日)、またまた深夜のアルバイト終了後の0時に栃木を出発。向かった先は浄土平ビジターセンター、約4時間かけて到着。空にはうっすらオリオン座が輝いていましたが、すでに十数台の車が停車しており、ご来光目的の登山客がたくさん来訪されていました。

YAMAPを頼りにまずは吾妻小富士から見えるご来光スポットを歩きます。

たまたまご一緒させていただいたYAMAPユーザーさんと意気投合し、写真まで撮っていただくという。本当に有難うございました。

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そして、ご来光…

先日の那須岳につづき、雲海のおまけつき。

ほんと、ラッキーすぎる!!

 


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この日のご来光は4:44より日の出、あっという間にその神々しい姿を現す。

やはり、ご来光は何度みても美しい…

ファインダー越しでは表現できない、肉眼でしか認識することのできない真紅。

燃えるような、情熱的な真紅が脳裏に焼き付きます。

 

吾妻小富士から見たモルゲンレーテ
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まるで別世界にいるような美しい光に包まれるモルゲンレーテ

 

浄土平から一切経山を目指す

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ご来光とモルゲンレーテを堪能したあとは、浄土平を経由して一切経山


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浄土平は木道を進みます。どこまでも広がる美しい平原、朝焼けを背に気持ちよく進みます。

 

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途中に避難小屋あり。トイレも完備されていて行き届いています。

 

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一切経山からみた、吾妻小富士です。

まるで頑強なコロシアムのよう…

 

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そして、一切経山登頂!浄土平から1時間の道のりでした。

魔女の瞳に魅了される

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こちらが五色沼、別名「魔女の瞳」ずっと憧れて恋焦がれてきた絶景がそこに…

今回、とても素敵なご縁があり、かっこよく写真を撮っていただきました。

 

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数日経ったいまでも、脳裏から離れない圧倒的な景色。

また、来たい…いつまでも見ていたい景色です。

 

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「山を愛するものは、けして山で遭難してはならない。如何に元気と力があっても天を仰ぎ、山と己を見つめる慎重さを欠くならば岳人たる資格はない」とある。

しかと、胸に刻みたいものだ。

 

絶景に満足したので早めに下山しました。

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一切経山、下山中の景色

 

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一切経山から見た、吾妻小富士

 

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浄土平から見た一切経山

 

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浄土平ビジターセンターに9:30無事到着、本当は東吾妻山まで行って午前中いっぱいは滞在するつもりでしたが、帰りの運転もあるので早めに帰宅。

ただ、早く登ることばかりを考えて、途中の景色を二の次にしていた僕でしたが、もっと素敵な山の魅力、絶景を堪能し楽しむことを知ることが出来ました。

登るだけでも、走るだけでもない、見て、感じて、撮って、書いて、伝える。

愛してやまない山の素晴らしさをこれからもお届けしていくためにも、安全第一を心掛けて、けして過信することなく冒険をつづけていきたいと改めて心に誓った一日でした。

 

YAMAP活動記録

yamap.com

朝活のご案内

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さてさて、ここからは少しご案内です。

8月12日㈯あさ7:00から、BRAVE MIND JAMさんのコミュニティにて、 ZOOMをつかったオンライン朝活の担当をさせてもらうことになりました。

テーマは「登山を楽しむためのエクササイズ初級」ということで、予防医学を学んだカケルンが、今回はパーソナル・メディカルトレーナーとして、みなさまにエクササイズを無料でご案内させていただきます。

ぜひ、ご興味のある方は、カケルンあてにお声がけくださいね。

本日も最後までご覧いただき有難う御座いました。

 

この記事がみなさまの生活に少しでもお役に立てたり、元気のおすそ分けができたら嬉しいです。

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